どうも、ものがま(@MonoGamaaa)です。
私はコーヒーが好きで、1日3回以上豆から挽いてコーヒーを淹れて飲みます。
そうなると手動のコーヒーミルだと流石に疲れるため、電動グラインダー(電動ミル)が欲しくなります。
で、コーヒー好き&ガジェット好きなら気になるのが「Varia VS3」という電動グラインダー。
見た目もをお洒落でコンパクト。評判も良く、ペーパードリップからエスプレッソまで幅広く使えるらしい。
欠点は価格が高い。約5万円。
この価格なら中古の業務用の電動グラインダーが買えるし、ペーパードリップするなら最適解と長年言われているみるっこも買えてしまう価格。そもそも貧乏人には、コーヒーを粉砕する機械に5万は痛すぎる。
しかし、Aliexpressで似たような製品がを見つけた
コレ↓
ITOP-03 VS3
Aliexpressで買えるVaria VS3の偽物っぽい電動グラインダーITOP-03レビュー
どっからどう見てもVaria VS3。
商品説明や画像などを見ても外観から内部まで殆ど同じに見える。
でも価格は約2.8万とVaria VS3の半額くらいで買える。(自分が買った時はクーポンで2.7万だった)
完全に偽物か工場からの横流しっぽいけど、ITOPの商品ページには「ITOPのオリジナル製品です」みたいなことが書いてある。
調べてもレビュー記事などが出てこなかったので、購入はかなり博打。人柱になるつもりで購入した。
ITOP-3は刃が選べる
商品ページを見ると色んなバージョンがある。これは、電源の種類と刃の種類。
替刃の名前もHyper Nova、Super NovaなどVariaの替刃と同じような名前が付いている。
私は、刃は48mm 7core、日本と同じコンセント形状の米国版を購入。
ITOP-03 開封 使ってみる
商品の到着は、Aliexpressとは思えないほど早く、約1週間ほどで届いた。(この辺はブレが大きいので参考まで)
パッケージは角が潰れている以外に大きな損傷もなく問題なさそう。化粧箱もVaria VS3とそっくり。
内容物はこんな感じ。本体、バッテリー、受けカップ、RDT用スプレー、予備ネジなどVaria VS3と同じような内容。
ITOP-03の使用感
実際に開封して使ってみた。
引き目はちょうど1回転した0メモリで使用。(たぶんこれが一般的なハンドドリップの中細挽きくらい)
挽き目(粒度)について
第一印象で思ったのは、粉残りが結構ある。それと白は静電気で微粉が目立つ。
Varia VS3の最新版はここの塗装が剥がされており、粉残りが減っているらしい。
粒度はぶっちゃけあまり揃ってない気がする。これがVaria VS3も同じなのかITOPだからなのかは不明。
微粉多くない・・・?
味について
普段使用している1Zpresso X-Proと比較した感想になります。
どちらもエスプレッソに向いているミルですが、ITOPの方が金属刃らしいハッキリと味が出ている印象。一方で、微粉が多いせいか雑味も多いように感じます。
1Zpresso X-Proの方が柔らかく、万能な印象を受けました。
ITOPは、エスプレッソ用に細かく挽く場合は良いのですが、ペーパードリップだと万能とは言えない印象。
浅煎りのエスプレッソとは非常に相性良いと感じました。
Varia VS3とITOP-03の違い
使用して感じたVaria VS3と主な違いは以下。
- 正面にVariaの彫刻ロゴが無い
- ホッパー部分の塗装がある
- 購入時に刃を選べる
- モーターがカプラーではなく半田付け
- 説明書が日本語に非対応
Varia VS3の初期型はモーターが壊れやすいという持病噂がある。それはモーターに冷却用の穴がなかったり色々と問題があったらしい。(YouTubeで調べると出てきます。)
その後の最新版の第二世代はモーターが改善されていて壊れにくくなったらしいのだが、このITOP-03はどうだろうか?
⇒分解して見た感じ改善版のモーターが使われていそう?(これ以上分解していないため確証無)
ITOP-03 自腹レビューで感じた良いところ後悔したところ
良い所① 見た目と機能面はたぶんほぼ同じ
知人の家でVaria VS3を使わせてもらったことがあるので、Variaと比較しての感想です。
実際に動かしてみた感じ、コーヒー豆を挽くという機能に関してはほぼ同じに感じた。
ただ、微粉の量が多かったのはITOPだからなのかVaria VS3も同じようなものなのか不明。
安い値段でこの見た目の電動コーヒーミルが欲しい!って人には良いかもしれないが、耐久性や細かな部分では不安が残る。
良い所② 替刃が激安で手に入る
本体購入時に選択できる替刃だが、これは替刃単体でも手に入る。
しかも約3500円~と激安。本家は高い刃だとVaria Burr Ultraが1.5万円。
もしかしたら、全然品質が違うかもしれないがVaria VS3を持っている人でも替刃だけ安く買うのもアリかも?
良い所③ モーターが新型(?)
モーターの内部まで見ていないため確証はないが、外殻を見た感じVaria VS3の初期型モーターではなさそう。
ここがVaria VS3を買う上で一番気を付けなければいけない部分だったので、もしITOP-03がVaria VS3 第2世代の新型モーターを採用しているならかなり嬉しい。
残念な点① ホッパーの仕様がVaria VS3の第一世代っぽい
豆入れ部分の仕様が塗装ありでVaria VS3の初期型と同じです。第2世代のように塗装が無い方が粉残りが少ないらしいのでそっちの方が好みでした(特に白色は粉が目立つ)
残念な点②壊れたらたぶん保証無し
正規店で購入したVaria VS3は1年の保証がありますが、ITOP-03の保証の有無は不明です。
中華製品を数多く購入している私の経験上、サポートに連絡すると壊れたパーツを送るから自分で直して。って言われるパターンが多いです。それか完全無視。
残念な点③細部の不満が気になる
これは偽物類似品を買ってしまった以上仕方ないことですが、不満点があると「正規品なら大丈夫だったのかな・・・?」という気持ちになります。
例えば、粉や豆残りが思ったより多かったり、粒度が思ったより一定じゃなかった時に、正規ならもっと良かったのでは?という感情になります。
結論
安くて同じような見た目の電動グラインダーがどうしても欲しい!って人には良いかもしれないけど、買えるならちゃんとVaria VS3を買った方が後悔しないと思います。
ただ、保証期間が切れたVaria VS3を既に持っている人が、Aliexpressでモーターや替刃などを修理目的でITOPストアから購入するのは良さそう。