テクニクス EAH-AZ100がついに発売しましたね。
機能的にAZ80を順当にパワーアップさせた感じで、独自機能も盛り沢山で間違いなく2025年の注目機です。
ただ、音質に関してはAZ80からかなり方向性が変わったので、違和感を覚えた人もいるのではないでしょうか。
特に私みたいにAZ80のスッキリした中高音域が好きだった人には、AZ100のウオームな低音と中音域は好みが分かれそうな印象です。
とはいえ、全体的な情報量や質みたいなものはAZ100は素晴らしく、他のイヤホンにはない魅力のある音を出せる機体だと思っています。
そのため、AZ100を使い込んでみて色々と弄った結果、自分好みに近づいた設定やプチカスタムを紹介します。
注意点として、私は音というのは絶対値的な良し悪しではなく、個人の好き嫌いが重要だと思っています。
そのため、便宜上、タイトルに音を良くすると言いましたが、正しくは自分好みにする方法です。
AZ100の素の音が好きな人も多いと思うので、そういう人は変に弄るよりそのまま使った方が幸せかもしれません。
EAH-AZ100をさらに高音質にするオススメ設定&イヤーピース

AZ100の音を自分好みにする方法 デジタル設定編
AZ100は専用アプリだけでも設定項目が非常に多く、それぞれの音に少なからず影響を与えます。
これらの設定を詰めるのが楽しいのですが、今回はその設定や注意点を話します。
専用アプリ設定
接続モード:音質優先(LDACを使用)
LDAC接続を使用するためマルチポイントは1~2台まで(理想は1台)
遅延の抑制:自動
空間オーディオ:OFF
LDACが使えないためOFF。でもLDACを使わないなら好みでどうぞ(使う場合はスマホのDolby AtmosもON)
EQを調整する
低音が強いと感じている人はBASSの項目を下げて少しずつ調整するのがオススメ。
自分好みのEQ設定を載せておくので良ければ参考にしてね。
ノイキャン、外音取り込みのオンオフ時どっちも作成しておくと便利。



スマホOSのEQをオフにする(好みならONでも)
Bluetoothのサンプルレートを調整する
音源などで適切な値が変化するので基本的にデフォルトでOK。
ただ、開発者オプションや専用アプリなどでこの値を固定している場合は、値を下げるかデフォルトに戻すのがオススメ。この値が高いと響きが強すぎて違和感が出た。(気がする


けど、AndroidのLDACって自動で96KHzにアップサンプリングされるから44.1KHzか48KHzに固定しないと意味ない気もする。一方で44.1KHz@909kbps でエンコードすると、96KHz(オーバーサンプリング)@990kbps でエンコードするよりも音が良くなるらしい。44.1KHzにしてしまうとハイレゾ音源のメリットが薄れてしまう気がするんだけど、ブラインドテストしたらたぶん分からんから気分の問題。
音量を上げてみる
ワイヤレスイヤホン全般、特に高級な機種に多いのが音量がある程度大きくないと真価を発揮できない事。
このAZ100もその1台だと思う。流石に煩いと感じるレベルまで上げる必要はないし、やらない方が良いけど、ある程度音量を上げて聴いてみるのも良いかもしれない。(その後EQ設定などで調整する)
AZ100の音を自分好みにする方法 アナログ編
ここからは物理的に音質に作用する方法を紹介します。
純正イヤーピースのフィルターを外す

純正イヤーピースにはスポンジのフィルターが装着されています。
これを取り除くことで音にも影響がでます。
しかし、耳垢などのゴミがノズルに付着しやすくなるデメリットもあります。自己責任でお願いします。
イヤーピースを交換する(サイズ、社外製など)
取り急ぎ、身の回りにあったイヤーピースを試した感じ良さげだったものを紹介します
Clarion TRI

Amazonで700円くらいで買えるイヤーピース。Aliexpressだともっと安い。
AZ100のウォームさが減ってスッキリした印象にになる。音と音の密着している感じも和らいで聴きやすい。
NUARL Block Ear+6N

所有している人も多そう&見た目も良い。純正イヤーピースのフィルターを外したくない人におススメ。
使い込む(エージング、耳慣らし、設定詰め)
エージングの効果については荒れるので言及はしないけど、耳を慣らすという意味では効果があると思っている。
というのも、低音の量の好みは普段から低音を聞いてると慣れて普通に感じるようになる。そのため、AZ100の低音の量に慣れると違和感が薄くなるのは間違いない。
また、今回紹介したように音に影響する部分が非常に多く存在するため、使い込んで自分好みの音質を見つけるのも楽しい。
結論 現在の私の設定
専用アプリでの設定
接続モード:音質優先(LDACを使用)
マルチポイントは2台まで
遅延の抑制:自動
空間オーディオ:OFF
スマホ側の設定
EQ関係:全てOFF
サンプルレート:デフォルト
(好みで下げても良い)
イヤーピース関係
純正のフィルター無しの場合のEQ設定

Clarion TRIの場合のEQ設定

基本的にEQは気分でデフォルト設定と上記を使い分けています。