今回はパッケージのデザインが好きすぎる有線イヤホン、ikko Gems OH1sをレビューします。(読みかたはイッコーではなく、アイコーが正しい読み方らしい)
パッケージに女性のイラストが描かれたイヤホンは、Moondropのイメージが強いですが、最近は色々と出てきているみたいです。
例えば、最近レビューしたSeeAudio BRAVERYなんかも女性のイラストが描かれていました。
こういったパッケージのイヤホンは、個人的には大好きです。しかも何故か音の評価が高いものが多いので期待が高まります。
まあ、それに便乗して種類が増えてきたらハズレも多くなりそうですが…
ikko Gems OH1s 外観、スペック レビュー
パッケージ 夜の都会に銀髪の少女が描かれています。(語彙力がなさすぎる)
外側のカバーを外すと通常(?)のパッケージが顔を出します。日本で売られている一部のikko Gems OH1sはこのパッケージらしい。
開封 なんかカッコイイ感じに設計図っぽいイラストが描かれています。あとikkoのピンバッジが付いてます。狐の絵が可愛い。
付属品一覧
なんと9種類のイヤーチップが付属している。しかもかなり特殊な形状のものも入っていた。あとで使った感想
個人的にセンスが良いと思ったのが、この革のケース。まるで手帳のような見た目をしており、高級感があります。
ikko Gems OH1s 本体はまるで宝石!
名前の通り、本体はまるで宝石のような可愛さと美しさがあります。
金属、樹脂、金属という3層構造になっており、かなり特徴的な見た目をしている。
サイズはかなり小さめなので、装着時の重たさや耳に当たる心配は少なそう。
なんか青色のサクマ製菓 いちごみるく飴に見えてきた…
ikko Gems OH1s スペック
スペックはこんな感じ。小さいけど2ドライバーのハイブリッドドライバー構成
ドライバー構成 | Knowles 33518バランスド・アーマチュア + 高密度ナノカーボン薄膜 10㎜ダイナミックドライバ― |
---|---|
インピーダンス | 32Ω |
音圧感度 | 109db/mW |
再生周波数帯域 | 20 – 40,000Hz |
ケーブル | 銀メッキ単結晶銅(MMCXコネクタ) |
再生周波数帯域を見ると、少し大き目なインピーダンス数値と、ハイレゾ対応イヤホンに負けない数値を持っているのが特徴的。
また最近だと珍しいMMCXコネクタを採用している。私は昔は2pinよりもMMCX派だったのだが、あまりに2pinのイヤホンが多いのでいつの間にか2pin仕様が当たり前になっていた。
個人的にMMCXならSONYのキンバーケーブルが使えるのが嬉しい。
ikko Gems OH1s 音質レビュー
全体の印象としては、程よく元気でキレのあるボーカルが近くで鳴るので自分好みの音。少し冷たい印象の高音域だが伸びが良く奇麗になるが少し刺さるかもしれない。注意点として、再生機によって低音域の評価は大きく賛否が分かれそうなイヤホン。
各音域ごとに詳しく話していくと
低音域
驚くほどタイトな鳴り方をする低音域だが、非常にキレが良く、この低音域のおかげで全体にスピード感が出ている。しかし、再生機がスマホ直挿しなどの貧弱なDACを使用すると途端に低音域の存在感が無くなってしまう。(低音域の霊圧が消えた…?)
しっかりとパワーのある再生機を使用することで、最近レビューしたイヤホンの中でも珍しい、分離感のある低音域を奏でてくれる。
私はボンボンとした量だけの低音域が苦手なので、このイヤホンの低音域はかなり好みでちょうど良いかもしれない。
中音域
低音域がタイトで分離感が優れているため、ボーカルが非常に聞きやすく歌物と相性の良いイヤホン。息を吞むような艶めかしい音はでないが、程よく元気でキラキラした楽しい音を楽しむことが出来る。
低音域と同様に再生機が非力だと中低音域が薄くなり、全体的にペラペラした音になってしまうので要注意。
高音域
伸びが良く奇麗な高音を奏でてくれます。しかし、前述した低音域を十分に出せる再生機を使うと高音域が刺さる音になる場合があります。
また、低音域同様に高音域もタイトなのでぶわっと広がるような音ではなく、ゴージャスさはあまり感じません。
ただ、高音域一粒一粒のクオリティは高く、キレの良い音を奏でます。
音場と解像度
音場の広さは平凡だが、狭い空間で上手く分離ができている音なので位置関係はわりと分かりやすい。解像度もまあまあ優秀。
全体的にタイトな鳴り方をするので、音数や楽器の多い音源と相性が良い。逆に楽器の少ないライブ音源などを聴くと迫力に欠けるかもしれない。
例のクソでかイヤーチップを使った感想
付属品のイヤーピースでやたらと大きいいものがあったのでつかってみた感想。
このイヤーチップは、大きすぎて耳には入らないので入り口を覆って塞ぐような使い方になる。この装着方法が正しいのかは不明だが、とりあえず感想を話す。
音の傾向としては、低音域が抑えめになり近かったボーカルが一歩離れて通常くらいの位置になる。低音域と高音域の主張が少し抑えめになるので、相対的に中音域が聴きやすい音に変化する。
ただ、個人的には通常時のイヤーチップでも十分に楽しめる音だったので、このイヤーチップを常用することはなさそう。
ikko Gems OH1sはおすすめ?買うべき?
個人的には、そこそこちゃんとした再生機を持っていてパッケージや見た目が気に入ったのなら手を出しても良いイヤホンだと思った。
勿論、大迫力の分厚い重低音を求めるような人には全くお勧めできないが、タイトでキレの良いイヤホンを探しているならおススメ。
どうやらこのイヤホンは某イヤホン専門店でも視聴ができるらしいので、視聴をしてみるのが良いかも。