今回は、3年前に約35万円で購入したゲーミングノートPC「ASUS ROG Flow X13 GV302XI」を、3年間メインPCとして使ってみた感想を話します。
結論から言うと、買って後悔はしていません。
ただし、3年間ほぼ毎日のように使ったからこそ、良かった点だけでなく、気になる点もかなり見えてきました。
高性能なゲーミングノートPCは本当に必要なのか。デスクトップPCではなく、あえて高いノートPCを選ぶ価値はあるのか。そのあたりを、実体験ベースで話していきます。

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なぜ35万円のPCを買ったのか

まず、簡単にこのノートパソコンのスペックを紹介します。
| ASUS ROG Flow X13 gv302xi (2023) | |
| 重量 | 1.35kg |
| 画面サイズ | 13.4インチ |
| 解像度 | 2,560×1,600ドット (165Hz) |
| CPU | AMD Ryzen 9 7940HS |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 1TB SSD |
| 駆動時間 | 約10.7時間 |
| 接続(Type-C) | USB4 (Type-C)×1、USB3.2 (Type-C/Gen2)×1 |
| 接続(Type-A) | USB3.2 (Type-A/Gen2)×1 |
| 価格 | 35万 |
このPCを購入した理由は、どこでも作業とゲームができる環境が欲しかったからです。
例えば、寒い冬。布団から出たくない。けど、仕事はしないといけない。そんな時に高性能なノートPCがあれば、布団の中でも動画編集ができます。
もちろん、作業環境としてはデスクの方が良いです。ただ、気分的にどうしても机に向かいたくない日もあります。そういう時に、布団の中でも最低限作業できる選択肢があるのはかなり助かります。
また、私は趣味でツーリングや一人旅に行くことがあります。その時も、高性能なノートPCがあれば、旅先で暇を見つけて仕事ができます。
本当は旅先で仕事なんてしたくありません。ただ、YouTubeをやっていると、どうしても出先で作業したい場面があります。動画の確認、簡単な編集、ブログの修正、メール対応などです。
そういう時に、メインPCに近い環境をそのまま持ち出せるのは大きな魅力でした。
ゲーム用途も同じです。私はデスクトップ型のゲーミングPCも所有しています。
- デスクに向かってじっくり遊びたい時
- 布団の中でだらだら遊びたい時
ゲームでも、この2パターンがあります。この両方に対応できる高性能なノートPCが欲しかった。
仕事もゲームも、場所に縛られず使えるPCを探した結果、たどり着いたのがこのノートパソコンでした。
なお、購入当時の詳しいレビューは別動画で話しているので、気になる方はそちらも参考にしてください。
3年間で使って分かった、良かった点

仕事もゲームもこれ1台で完結できた
まず良かったのは、仕事もゲームもこれ1台でかなり完結できたことです。
ゲームに関しては、重たいAAAタイトルを最高画質で快適に遊べるわけではありません。最高画質でヌルヌル動かしたい人や、画質とフレームレートを徹底的に追い求める人には合わないと思います。
AAAタイトルは中設定でギリギリという印象です。そのため、ゲーム配信までやろうとすると少し厳しいかもしれません。ただ、純粋にゲームを遊ぶだけなら十分な性能でした。
軽めのゲームはもちろん、重めのゲームでも設定を調整すれば普通に遊べます。
仕事用途では、かなり満足しています。私の場合、重たい作業といえば主に動画編集です。動画編集に関しては、3年経った今でも十分使えています。
そして何より便利なのが、その日の気分で作業場所を選べることです。
- 布団の中で作業する
- デスクに向かって2画面で作業する
この切り替えができるのはかなり大きいです。
私のデスクにはType-Cドックを置いています。そこにPCモニターや有線LANなどを接続しているので、ノートPCをType-Cケーブルでつなぐだけで、ほぼデスクトップPCのような環境で作業できます。
持ち運ぶ時はノートPC。デスクでは据え置きPCのように使う。この使い方ができたのは、3年間かなり便利でした。
3年間大きな不具合なし
次に良かったのは、3年間大きな不具合がなかったことです。
一度だけ、謎に動作が重くなったことがありました。原因はよく分かりません。ただ、初期化したら直りました。それ以外は、大きな不具合もなく快適に使えています。
このPCでは怪しいサイトとか見ていないのに不思議です。このPCでは。
持ち運ぶのにギリギリ苦じゃなかった
持ち運びに関しても、想像より良かったです。過去に2kgクラスのゲーミングノートPCを持ち運び用に購入したことがあります。しかし、重すぎて全く使いませんでした。
持ち運べる性能があっても、持ち運ぶ気にならなければ意味がありません。今回のPCは約1.3kgです。購入前は、これも結局持ち運ばなくなるのではないかと心配していました。

結果としては、その心配はいりませんでした。約1.3kgは軽いとは言い切れませんが、ギリギリ持ち運べる重さです。少なくとも、2kgクラスのゲーミングノートとはかなり違います。
また、このPCはPD給電に対応しています。100W出力の充電アダプターとケーブルがあれば、付属の大きくて重い充電アダプターを持ち歩く必要はありません。これは3年経った今でもかなり助かっています。
高性能ノートPCは本体だけでなく、充電器まで含めた持ち運びやすさが重要です。その点、このPCはギリギリ実用範囲に収まっていました。
3年間で使って分かった、気になった点

3年でバッテリーはかなり消耗している感がある
気になる点の一つ目は、バッテリーです。3年使うと、さすがにバッテリーはかなり消耗している感があります。
最近は、電源につながないと2時間くらいしか持たない印象です。もちろん、使い方や設定にもよります。ただ、購入当初と比べると明らかにバッテリー持ちは悪くなりました。
ゲーミングノートPCは高性能な分、もともとバッテリー持ちに期待する製品ではありません。それでも、3年使うとさらにバッテリーの劣化は感じます。
段々排熱が厳しくなってきた気がする
次に、排熱です。購入当初から熱は気になっていましたが、最近はより排熱が厳しくなってきた気がします。
高性能なゲーミングノートPCなので、発熱自体は仕方ありません。ただ、長時間ゲームをしたり、動画編集をしたりすると、かなり熱くなります。
また、これは購入当初から感じていましたが、35万円という価格のわりに質感は少しチープです。もちろん、これは軽さとのトレードオフだと思います。
金属感のある高級な筐体にすると重くなります。このPCは軽さを重視している分、質感はそこまで高級感がありません。
静電気に弱い?漏電してる?
少し気になっているのが、静電気まわりです。付属の充電アダプターではなく、社外製の充電器や充電ケーブルを使うと、タッチパッドの挙動がおかしくなることがあります。
また、冬に布団の中で使うと、かなり静電気が起きます。これ、漏電しているのでしょうか。正確な原因は分かりません。

ただ、充電器やケーブルとの相性はありそうです。相性が良いものなら問題ありません。私の環境では、Ankerの充電器は大丈夫でした。
とはいえ、社外製のPD充電器を使う場合は、こういう相性問題が起きる可能性はあります。
専用ソフトが邪魔
個人的にかなり気になるのが、メーカー専用ソフトです。これはこのPCに限らず、ゲーミングノートPC全般に言えることかもしれません。

とにかく、メーカーの設定ソフトが多いです。そして邪魔です。一番嫌なのは、Windows側の設定とメーカーソフト側の設定がぶつかって、変な挙動をすることがある点です。
基本的にはメーカー側の設定が優先されるようになっていると思います。ただ、バージョンの違いや不具合で、どちらかがうまく起動しないと、いつもとPCの挙動が変わることがあります。
しかも、専用ソフトが高頻度でアップデートを聞いてきます。これがかなり面倒です。さらに、ソフトの種類も多い。せめて一つにまとめてほしいです。
高性能なゲーミングノートPCとしての機能を管理するために必要なのは分かります。ただ、使う側としては、もう少しシンプルにしてほしいと感じました。
今でも性能に満足しているか
3年経った今でも、性能には満足しています。動画編集や普段の作業では、まだ大きな不満はありません。頑張ればあと2年、つまり購入から5年くらいは使えると思っています。
ただし、最新のゲームには段々と苦しくなってきているのも事実です。特に重たいAAAタイトルを高画質で快適に遊ぶのは厳しくなってきました。
今でも使える。でも、最新ゲームを快適に遊ぶには少しずつ限界が見えてきた。そんな状態です。
今なら何を買うか
実は私は、PCは3年くらいで買い替えたいタイプです。なので、そろそろ新しいPCに乗り換えたい気持ちはあります。
ただ、今ゲーミングPCを買うのはかなり悩ましいです。円安やパーツ価格の影響もあり、ゲーミングPCは全体的に高く、かなり割高に感じます。
そんな今、あえてゲーミングノートPCを買うならどれを選ぶのか。条件としては、以下のあたりを重視したいです。
- RTX 4050 Laptop以上
- 1.5kg以下
- メインPCとして使える性能
- PD給電対応
- 持ち運びが苦にならないサイズ感
2026年6月時点で調べた範囲では、これらの条件がそろっている候補は以下の通りです。
ASUS TUF Gaming A14、ASUS ROG Zephyrus G14、ASUS ProArt PX13あたりです。結果的にASUS製品が多くなりましたが、案件ではなく、条件に合う機種を探した結果です。
その他のメーカーだと、Lenovo Yoga Pro 7i Gen 9 14型は約1.59kgで重量条件は少し超えますが、他の条件はかなり近いです。マウスコンピューターのDAIV R4-I7G系も、構成によってはRTX 4050搭載で軽量なモデルがあり、理想に近い候補になります。なお、重量やGPU構成は販売時期や構成で変わるため、購入前に公式スペックで確認してください。
私が今買うなら結局ASUS ROG Zephyrus G14かASUS TUF Gaming A14、もしくはマウスコンピューターのDAIVになると思います。ちなみにこれは、3年前このPCを購入した時とほとんど同じ結果です。
ただ、現行モデルの上記PCはほとんど35万~40万円します。それでRTX 4050 LaptopかRTX 4060 Laptop。このPCはRTX 4070 Laptop搭載でメモリも32GB。このスペックを今35万円で買うのはかなり難しいです。
迷ってる人へ
私と同じような条件で、軽量なゲーミングノートPCを探している人へ、今買うならどうするべきか。私の考えを話します。
まず、2026年になっても「持ち運びやすい1.5kg以下のゲーミングノートPC」という限られた条件なら、今でもこのPCは有力な候補になると思います。おそらく新品は手に入りにくいので、買うなら中古中心になるとは思いますが。
というわけで購入するなら、今でもASUS ROG Flow X13 GV302XI、新型が良いならASUS ROG Zephyrus G14、ASUS以外ならDAIV R4-I7G系です。もし、もう少し重くても我慢できる人はLenovo Yoga Pro 7i Gen 9もアリです。
Lenovoはガジェマガのトーマス氏も購入してレビューしており、使用目的としては私とかなり近い印象です。
あとは、もうノートパソコン1台で完結するのは諦めて、高性能なデスクトップゲーミングPCを購入し、別途軽量なノートPCでリモート操作するという使い方も、今の時代には合っているのかもしれません。最近は、Webサービスやクラウド環境で多くの作業が完結できるようになっているので。
買って後悔したか
買って後悔したか。これは全く後悔していません。
理由はいくつかあります。
- 仕事にもゲームにも、3年間ほぼ毎日使っている
- 持ち運べるメインPCという目的を達成できている
- 自宅でも旅先でも使える
- デスクにつなげば据え置きPCのようにも使える
- この性能でここまで軽く小さいモデルは今でも少ない
ここまで使えば、十分元は取れていると思います。また、最近はゲーミングPCの価格も高くなっています。
現行モデルを見てみても、スペックだけで見ればこのPCはまだ現役で戦える性能があると思います。というより、軽量ゲーミングノートの世界は、思ったほど劇的には進化していない印象です。
そのせいで、当時の35万円がそこまで高く感じなくなってきました。いや、高いです。高いんですけど、今見るとまだ納得できる価格だったのかもしれません。

周りの反応と実際どうか
ここからは、ゲーミングノートPCに対してよくある反応について、3年間使った立場から答えていきます。
「10年前のデスクトップと同じ性能やん」
これに関しては、比較対象がかなりズレていると思います。ゲーミングノートPC、特にこの機種の強みは、性能だけではありません。
軽さと薄さ、そして持ち運べることが最大の強みです。デスクトップPCと単純な性能だけで比較するのは、ブラウン管テレビと液晶モニターを比較するくらい方向性が違います。
デスクトップPCの方が性能やコスパで有利なのは当然です。ただ、デスクトップPCは持ち運べません。布団の中でも使えません。旅先にも気軽には持っていけません。
そこを無視して性能だけで比較しても、あまり意味がないと思います。
「ノートPCは排熱がヤバすぎて使い物にならない」
これは半分分かります。実際、かなり熱くなります。ゲーミングノートPCなので、排熱に余裕があるとは言えません。
ただ、少なくとも私の使い方では、熱暴走してフリーズしたり、壊れたりはしていません。3年間使っても、まだ普通に使えています。
ただし、スタンドは必須だと思います。特に布団の上で使う時は注意です。排熱口が布団でふさがると、かなり危険です。
布団の中で使えるとは言いましたが、排熱をふさがない工夫は必要です。ノートPCスタンドや、硬い板の上に置くなど、最低限の対策はした方が良いです。
「2〜3年ですぐ壊れる」
とりあえず、私の個体は3年では壊れていません。バイクのリアバッグに積んで旅に持っていったこともありますが、今のところ大丈夫です。
ただし、私の使い方は8割くらいが室内です。毎日カバンに入れて職場に持っていくような使い方だと、もっと早く壊れる可能性はあると思います。
ノートPCは持ち運べる分、落下や衝撃のリスクがあります。その点では、据え置きのデスクトップPCよりも壊れやすい場面はあるかもしれません。
一方で、壊れた時の扱いやすさはノートPCにもメリットがあります。初期不良や修理対応になった時、デスクトップPCは返送がかなり面倒です。本体が大きく、梱包も大変です。その点、ノートPCは修理のための郵送が比較的楽です。
ただし、デスクトップPCには大きな強みがあります。パーツ交換がしやすいことです。自分で原因を切り分けて、メモリやストレージ、電源、グラボなどを交換しやすい。これはノートPCとの大きな違いです。
結局、どちらにもメリットとデメリットがあります。
- デスクトップPCは拡張性と修理性が強い
- ノートPCは持ち運びと設置の自由度が強い
どちらが正解というより、使い方次第だと思います。
唯一の誤算

後悔していないと言いましたが、唯一の懸念点はあります。
それは、ハンドヘルドPCのROG Xbox Ally Xを購入してしまったことです。本来、私はこのノートパソコンをハンドヘルドPCの役割も担えると思って購入しました。実際、それに近い使い方はできていました。
しかし、ROG Xbox Ally Xが値上げすると聞いて買ってしまいました。
結果として、ゲームを遊ぶ手軽さではハンドヘルドPCの方が上になり、ノートPCでゲームを遊ぶ機会は少し減ってきています。今は、外部コントローラーが必要な格闘ゲームや、FPS重視のゲームを遊ぶ時くらいしか使わなくなりました。
そうなると、ノートパソコンの役割は動画編集などのクリエイティブ用途が中心になります。私の使い方だと、RTX 4070は少し持て余している感があります。正直、今の使い方ならRTX 4050クラスでも十分かもしれません。そこまで重たい編集をしているわけではないので。
まとめ
35万円のゲーミングノートPCを3年間メインで使ってみた結果、私は買って後悔していません。
良かった点は以下です。
- 仕事もゲームもこれ1台で完結できた
- 布団でもデスクでも旅先でも使える
- 3年間大きな不具合がなかった
- 約1.3kgならギリギリ持ち運べた
- PD給電対応で荷物を減らせた
一方で、気になった点は以下です。
- バッテリーはかなり消耗してきた
- 排熱はやはり厳しい
- 質感は価格のわりに少しチープ
- 静電気や充電器との相性が気になる
- メーカー専用ソフトが邪魔
高性能なゲーミングノートPCは、コスパだけで見るとデスクトップPCには勝てません。ただし、持ち運べること、場所を選ばず作業できること、1台で仕事もゲームも完結できることに価値を感じるなら、十分選ぶ意味はあります。
特に私のように、動画編集をする、ゲームも遊びたい、旅先でも作業したい、デスクでも布団でも使いたい、1台を長く使いたいという人には、高性能なゲーミングノートPCはかなり便利です。
35万円は高いです。ただ、3年間ほぼ毎日使ったことを考えると、私は十分元を取れたと思っています。
おすすめしない人
最後におすすめしない人を話しておきます。
- ノートパソコンを持ち運ばない人
- ゲーミングノートパソコンに苦手意識がある人
- スペック至上主義の人
- 重たいゲームを最高設定でガンガン遊びたい人
- 画像生成AIなどを自分のPCで本格的に動かしたい人
- とにかくお得なタイミングで購入したい人
こんなところでしょうか。軽さを考えると非常に高性能なノートパソコンではありますが、現代の「重い処理」でガッツリ使うのは厳しいので、あまり期待しすぎない方が良いです。
とはいえ、ゲームを遊ぶだけならわりとイケます。





