どうも、ものがまです!
SONYから待望のノイキャンヘッドホンWH-1000XM4が発表されて話題になっています。
しかし、このXM4ですがXM3よりも劣っているのではないか?という意見も出ています。
というのも、前機種のXM3で対応していたaptXに今回のXM4は非対応となっています。
今回のXM4で価格が1万円ほど上がって、さらにaptXに対応していないため、がっかりした人も多いのではないでしょうか。
私も最初、「この価格のヘッドホンでaptX HDどころかaptXに対応していないのってどうなの?」って思いました。
でもちょっと、調べてみたところ、このaptXは非搭載でも問題ないんじゃないか?と考えが変わりました。
この記事では、そのWH-1000XM4にaptXが必要ないと思った理由をご説明します。
SONY WH-1000XM4にaptXが必要ない理由
私がaptXが不要だと感じた理由は3つあります。
WH-1000XM4にaptXが必要ない理由① LDACコーデックに対応している
いやいやいや、LDACよりaptXの方が良いでしょ!
そもそもLDACって対応している機種少な過ぎる!
って思った人もいると思うので解説します。
まずLDACコーデックについて説明します。
LDACとは?
LDACという形式はSONYが開発したコーデックです。
あまり知られていないが、LDAC方式は転送される情報量がaptX HDよりも多いという非常に優秀なコーデック
つまり、aptXやaptX HDに対応していなくてもLDACで接続できれば、音質面では問題ないという事です。
ここで、気になるのがLDACに対応したスマホがそもそも少ないんじゃないか?という話です。
LDACは少し前までは、SONYのXperiaくらいしか対応しているスマホが無かったんですが、最近はかなり色々なAndroidスマホがLDACに対応しています。
私がこの前購入した、OPPOのFind X2 Proもバッキバキの中華スマホですが、LDACに対応しています。その前に使用していたOnePlus 7 Proや、Huawei Mate 20 Proも対応していました。その他にも有名どころだと、Samsungのgalaxy S10やGoogleのpixel 3なんかも対応しています。
というわけで、最近のスマホは大抵LDACに対応しています。
そのため、あなたが使用しているスマホがもし、LDACに対応していれば、XM4がaptXに対応している必要はほぼ無いと言っても良いのかなと思います。
aptXが必要ない理由② apt-Xはそこまで低遅延じゃない
aptXよりもLDACの方が情報量は優れていますよという話は先ほどしましたが、じゃあ遅延はどうなんだ?って話になると思います。
実はaptXは、遅延に強いイメージがありますが他のコーデックと比較してもあまり大差がないという実験結果があります。
Bluetooth接続のコーデックごとに、遅延の測定結果を出している海外のサイトSoundGuysによるとコーデックで大きな遅延の違いは見られなかったと言われています。
このグラフを見ても分かるように、遅延の原因はスマホ側にあってコーデックはあまり関係していない事がわかります。
ということで、遅延に関してもaptXが他のコーデックよりも大きく優れているわけではないです。
aptXの音 高音域の癖の問題
それと個人的な音の好みの話になってしまいますが、aptXで接続すると高音域が少し硬い(機械的な)音になっている気がしてあまり好きじゃありません。
勿論、そういった音と相性の良い曲を聴く場合はaptXでも良いんですが、SBCの方が音が軟らかく聴きやすい曲もあると私は感じました。
私は、aptXだと明らかに解像度が高い!音が良い!と感じる事は殆どなくて、音の好みレベルの違いしか感じません。
現に私が使用しているヘッドホンのB&WのP7ワイヤレスは、SBCやAACで接続しても下手なaptX対応のヘッドホンより良い音で鳴ります。(個人的な好みの話です)
そして、aptXが不要な理由の3つ目
aptXが必要ない理由③ aptXが本当に必要な人は少ない
aptXは意外と必要な人は少ないです。どういう事かというと…
そもそも日本で最も普及しているスマートフォンのiPhoneにaptXは対応していません。
つまり、iPhoneの人はaptXを特殊なアクセサリーを使用しない限り使えません。そのため、1000XM4がaptXに対応していなくてもiPhoneユーザーにとってどうでもいい問題という事です。
じゃあ、aptXを使うのはどんな人?って話ですが、
これは
- LDACに対応していないAndroidスマホを使ってる人
- 音楽を聴くのにLDAC非対応のDAPやPCを使っている人
になると思います
ただ、音楽を聴くのにスマホではなく、DAPを使っている人は、音にそれなりにこだわりがある人だと思うのでBluetooth接続ではなく、有線で使う人の方が多いと思います。音質にこだわるなら有線接続でリケーブルなりしてバランス接続で聴くのではないでしょうか。
そういった意味だと有線、と無線を選べるWH-1000XM4は良いですよね。
M4はアプリを使用しないと使える機能が限られてしまうので、AndroidやiPhoneなんかのスマートフォンで使うことを前提としています。そのため、Androd搭載のDAPじゃないとフル活用できないという欠点はあるので注意してください。
ちょっと話を整理すると
WH-1000XM4にaptXが不要な理由は、
- LDAC対応スマホのAndroidユーザーはaptXを使う必要はない
- iPhoneユーザーはaptXをそもそも使用できない
- DAPユーザーは音質重視なので有線を使用する
という事を踏まえると
aptXが必要な人っていうのは、
- LDACに非対応のスマホやPCを使ってる人
- 他コーデックよりaptXの音が好みな人
っていう極めて限られた人になります。
XM4がaptXに対応していない事を残念だと感じた人の中で、この条件に当てはまる人がどれだけいるのかはわかりませんが、そこまで多くはないと思います。
最初にも言いましたが、LDAC対応のスマホは今本当に増えています。
もし、XM4がAPTXに対応していなくて残念に思った人は、一度自分のスマホがLDACに対応しているかを確認してみることをお勧めします。
まとめです。
WH-1000XM4にaptXが必要ない理由
- aptX HDよりも優れたLDACに対応している
- aptXの遅延は他のコーデックと大差なし
- iPhoneユーザーはaptXは不要
上記の理由からaptXが必要な人は、そこまで多くはないと私は感じました。
aptXが本当に必要な人として…
- aptXには対応しているけど、LDACに非対応のスマホやPCを使ってる人
- 他のコーデックよりもaptXの音が1番好きな人
くらいです。
LDACの知名度がまだまだ低いので、aptXが過大評価されていると感じたのでこの動画を作成しました。勿論、aptXは素晴らしいコーデックだと思います。私も、調べる前はaptX対応していないのか…と残念に思いましたが、実際はスマホがLDACに対応しているので問題ありませんでした。
LDACって最初に聴いたときは、まーたSONYが自社製品に独自規格の機能乗せてきたよー。汎用性低いからやめてほしーって思ったんですが、ここまで普及するのは驚きです。
最新のスマホだと大体LDACに対応していますからね。
それと、注意して欲しいのはこの動画は飽くまでXM4にaptXがそこまで重要ではない理由を解説した動画です。XM3から1万円近く価格が値上がりしたXM4を買う価値があるかどうかの話は別です。
個人的には、1万円の価格差は買うかどうか、結構ギリギリのラインだと思います。
この記事を動画で観たい人はコチラ